
費用と時間をかけて手に入れたアートメイクを「できるだけ長く美しい状態を保ちたい」と思う方は多いでしょう。
実は、夏のオフィスや電車で何気なく浴びているエアコンの風が、実はアートメイクの色素を薄くする大きな原因になっています。
肌が乾燥すると肌のバリア機能が低下し、アートメイクの色素が定着する前に流れ出すことやターンオーバーの乱れから色ムラを引き起こす可能性があります。
気がつかないうちにしている行動が、アートメイクの仕上がりの美しさを損ねているかもしれません。
この記事では、エアコンの風による乾燥からアートメイクを守り長持ちさせられるよう、正しい保湿ケアやかゆみが出た時の対処法などを詳しく紹介します。
今日から実践できる対策で理想の状態を保ちましょう。
エアコンによる乾燥でアートメイクが崩れやすくなる理由と長持ちのための対策

アートメイクの施術後にとくに気になるのが「乾燥」ではないでしょうか。
夏は冷房が効いた職場や電車の中にいる時間が長く、肌が乾燥しやすくなります。
そのため、「せっかく入れたアートメイクの色素が乾燥で薄くならないか」や「かさぶたが割れてきれいに定着しないのでは」と不安になる方もいます。
エアコンの乾燥による悩みを解決し、アートメイクを美しく長く保つための対策を紹介しますので、ぜひご覧ください。
エアコンによる乾燥でアートメイクの色素が抜けやすくなる理由
エアコンの効いた室内では、空気中の水分が奪われて湿度が低下するため、肌の中の水分も空気中に蒸発しやすく乾燥状態に陥ります。
肌が乾燥すると、主に2つの理由でアートメイクの色素が抜けやすくなります。
- ターンオーバーの乱れ:乾燥は、肌の生まれ変わりのサイクル「ターンオーバー」を乱します。
サイクルが乱れて未熟な細胞が表面に出てくると、色素が定着しません。古い角質と一緒にはがれ落ちてしまい、色が薄くなる原因になります。
- 肌のバリア機能低下:肌の表面には、外部の刺激から体を守る「バリア機能」があります。
乾燥でバリア機能が弱まると施術で入れた色素を守りきれなくなり、インクが肌にしっかり定着する前に流れ出てしまいます。
ダウンタイム中の基本!ワセリンを使った正しい保湿ケアと適切な頻度
施術後のデリケートな肌を乾燥や雑菌から守ることが、色素を定着させるために必要です。
施術後少なくとも2週間はワセリンや軟膏で、正しく保湿ケアをおこないましょう。
【正しい塗り方】
- 塗る前に必ず石けんで手をきれいに洗ってください。
- 清潔な綿棒にワセリンを米粒大ほどとります。
- 施術部位にこすらず、優しく薄く塗ります。施術した肌はとても敏感なので、刺激を与えないように注意しましょう。
【適切な頻度】
基本は1日2回、朝晩の洗顔後におこないましょう。
ただし、日中に乾燥やつっぱり感がある場合には、その都度薄く塗り直してください。
ワセリンには、肌に膜を作って水分の蒸発を防ぐ役割があります。丁寧に保湿をすることが、かゆみや皮むけを防いできれいな仕上がりを保つ秘訣です。
オフィスや自宅での工夫!乾燥を防ぐ方法
施術後の保湿は、外側からワセリンを塗るだけでは不十分な場合があります。とくにエアコンが効いた環境では、お部屋の湿度を保つ工夫が大切です。
【加湿器の活用】
自宅や職場で加湿器を使用して部屋の湿度を50~60%に保ちましょう。
オフィスで大きな加湿器が置けない場合は、卓上タイプの加湿器が便利です。
【エアコンの風を直接浴びない】
エアコンの風が直接顔にあたると、肌の中の水分が急激に奪われます。
オフィスの席が冷房の風の通り道の場合は風向きの変更や席の移動を相談し、難しい場合はカーディガンやストールで肌を守るのも有効です。
小型のサーキュレーターで室内の空気を循環させ、直接風があたるのを防ぐのも良いでしょう。
かゆみ・皮むけ発生時のNG行動と鎮静させるクールダウン対処法
アートメイクの施術後は、傷が治る過程でかゆみや皮むけが起こりやすいです。しかし、この時期の対応を間違えると色素が定着しない原因になります。
【絶対にやってはいけないNG行動】
- かく・こする:かゆくても、絶対に手や指でかかないでください。刺激で色素が抜けたり、指の雑菌が入って炎症を起こす可能性があります。
- 皮を無理にむく:かさぶたや皮は、自然にはがれるのを待ちましょう。無理にむくと、定着しかけた色素も一緒にはがれて色ムラの原因になります。
かゆみが我慢できない場合は、清潔なタオルで包んだ保冷剤の使用も有効です。
施術部位に優しくあてて冷やすと、炎症が和らぎかゆみが落ち着きます。ただし、冷やしすぎには注意し、症状が続く場合はクリニックへご相談ください。
内側からもケアを!水分補給と肌のターンオーバーを整える生活習慣
外側からの保湿に加えて体の中から肌を潤す「内側からのケア」も重要です。健康な肌は、アートメイクの美しい仕上がりを長く保つ土台となります。
【こまめな水分補給】
オフィスでのデスクワーク中も、意識して水分を摂りましょう。
喉が渇いたと感じる前にこまめに水を飲むのがポイントです。体内の水分量が満たされることで、肌の乾燥を防ぐことにつながります。
【肌のターンオーバーを整える生活習慣】
健康な肌の生まれ変わりに規則正しい生活が欠かせません。
具体的には以下の3つになります。
- 紫外線対策:アートメイク後の肌は普段より紫外線に敏感です。日焼け止めクリームやUVカット機能のある帽子、日傘、サングラスを活用しましょう。紫外線を浴びると、色素の変色や退色を早める原因になるため注意が必要です。
- 質の良い睡眠:夜更かしは避けて十分な睡眠時間を確保しましょう。
- バランスの取れた食事:肌の材料となるタンパク質やビタミン、ミネラルを意識して摂りましょう。
まとめ

今回はエアコンの風による乾燥からアートメイクを守り、長持ちさせるための秘訣をご紹介しました。
施術後のデリケートな肌にとって乾燥は大敵です。乾燥は肌のバリア機能を低下させターンオーバーを乱す原因となり、アートメイクの色素の定着を妨げます。
美しい仕上がりを長く保つためにワセリンでの保湿を基本とした「外側からのケア」と、こまめな水分補給やバランスの取れた食事といった「内側からのケア」の両立が大切です。
かゆくてもこすらないことや加湿器の活用など、日々の心がけがアートメイクの維持に影響します。
理想の眉やリップを長く楽しむために、丁寧なケアを行い、不安なことやトラブルがあれば遠慮なく施術を受けたクリニックに相談しましょう。
当クリニックは、浜松駅から徒歩5分というアクセス抜群の立地にあります。
仕事帰りやショッピングのついでにも気軽に立ち寄ることができ、忙しい日々の中でも無理なく通院できます。
駅近なので、天候に左右されず快適に通院できる点もメリットです。お車でお越しの方は、近隣のコインパーキングをご利用ください。
アートメイクは医療行為です。だからこそ、施術を行うスタッフの技術と経験は非常に重要です。当クリニックのスタッフは、長年の経験と実績を持つアートメイクの専門家です。
解剖学的な知識に基づき、お客様一人ひとりの骨格、筋肉、皮膚の状態を正確に把握した上で施術を行います。
また、お客様のご希望やお悩みを丁寧にカウンセリングし、肌質や毛質、アレルギーの有無なども考慮しながら、理想の仕上がりを実現するための最適な施術プランをご提案いたします。
施術中は痛みや不安を最小限に抑えるよう配慮し、安全で確実な施術を心がけており、使用する機器や色素は厚生労働省の認可を受けた安全性の高いものだけを使用しています。