
アートメイクの美しさを脅かす最大の敵が、毎日降り注ぐ「紫外線」だとご存知でしょうか?
紫外線はアートメイクの色素を直接分解し、色素が薄くなったり変色したりする大きな原因となります。
さらに、施術後のデリケートな肌に合わない日焼け止めや間違ったケアは肌トラブルを招き、色素の定着を妨げる危険性もあります。
この記事では、あなたの大切なアートメイクを紫外線から守るための正しい日焼け止めの選び方から肌に優しいケアの方法、日焼けしてしまった時の対処法まで徹底解説します。
正しい知識でアートメイクの美しい仕上がりを長く楽しみましょう。
アートメイクを長持ちさせるための日焼け対策のポイント

アートメイクの色持ちに影響を与える要因の1つが「紫外線」です。 そのため、美しい仕上がりを維持するために、日々の紫外線対策をしっかり行うことが重要です。
紫外線がアートメイクの色素を薄くする理由
紫外線がアートメイクの色素を薄くするのは、色素を壊す力があるからです。
アートメイクの色素は肌の浅い部分(表皮)に入っており、紫外線は色素に直接ダメージを与えて少しずつ分解します。 そのため、色が薄くなったり変色したりします。
とくに注意したい紫外線の種類は2つあります。
- UV-B波:肌の表面に強く作用して色素を直接分解します。 日焼けで肌が赤くなる「サンバーン」の原因にもなります。
- UV-A波:肌の奥深くまで届いて肌のハリを支える組織を壊し、シワやたるみの原因となる「光老化(ひかりろうか)」を引き起こします。
肌の健康状態が悪くなると、色素の定着も悪くなる可能性があります。 紫外線は一年中降り注いでおり、色素沈着のリスクも高めるため、季節を問わない対策が重要です。
施術後の肌に優しい日焼け止めはノンケミカルでSPF30・PA+++程度
アートメイク後の肌はごく小さな傷があるデリケートな状態です。 そのため、日焼け止めは肌への負担が少ないものを選びましょう。
施術後はすぐに日焼け止めを塗らず、1週間は施術部位に日焼け止めを直接塗るのを避けてください。
日焼け止めを塗れない期間は日傘や帽子での対策がおこない、施術後2週間ほど経過して肌の状態が落ち着いたら日焼け止めを使います。
日焼け止めの選び方のポイントは以下の通りです。

日焼け止めは「ノンケミカル」または「紫外線吸収剤不使用」と書かれたものを選びましょう。
SPFやPAの値は、高ければ良いというわけではなく、日常生活であれば、SPF30・PA+++程度で十分な効果が期待できます。
数値が高いものは落とす際の肌への負担が大きくなる傾向があるため、汗や皮脂に強いタイプでも石鹸で簡単に落とせるものがおすすめです。
眉・アイラインの摩擦を避けるスタンプ塗りとリップ・ヘアラインの注意点
施術部位はデリケートなので、 物理的な力によって定着しかけている色素が剥がれる可能性があります。そのため、日焼け止めを塗る際は摩擦を最小限に抑えることが重要です。
おすすめの塗り方は、指先に日焼け止めを取り、優しく押さえるように塗る「スタンプ塗り」です。眉やヘアラインも毛の流れに沿って優しくスタンプするように塗りましょう。
アイラインの施術部位は、粘膜に近いためとくに慎重なケアが必要です。
目に入らないように、綿棒などを使って目のキワを避けて塗ってください。 リップは皮むけしやすいため、UVカット効果のあるリップクリームを使いましょう。
日焼け止めは、2~3時間を目安に塗り直すのが理想で、汗をかいた場合はティッシュで優しく押さえてから塗り直しましょう。
色素と肌への負担を最小限に抑える低刺激クレンジングと保湿ケア
日焼け止めを塗るのと同じくらい、1日の終わりに日焼け止めをきちんと落とすことも大切です。 日焼け止めが肌に残ると、肌トラブルや色素変色の原因になります。
クレンジングの際は、肌と色素への負担を最小限にするために洗浄力の強いオイルクレンジングは避け、ミルクタイプやジェルタイプの低刺激なクレンジング剤を使用しましょう。
「石鹸で落とせる」タイプの日焼け止めを選ぶのも良い方法です。
日焼け止めを落とすときは、クレンジング剤をたっぷり使い施術部位をこすらないようにします。 また、優しくなでるように日焼け止めとなじませ、ぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。
洗顔後は、肌のバリア機能が一時的に低下するので、 セラミドやヒアルロン酸などが含まれた低刺激の化粧水やクリームで保湿し、 仕上げに軟膏やワセリンを塗るとより効果的です。
日焼け止めと併用したい紫外線対策と日焼けしてしまった時の対処法
日焼け止めだけに頼らず、物理的に紫外線をカットすることも重要です。 日焼け止めは塗りムラや汗で落ちる可能性があるため、他の方法と併用することで対策が万全になります。
<併用したい紫外線対策グッズ>
- 帽子・日傘:UVカット加工があり、つばの広いデザインを選ぶと頭や顔が紫外線から守られます。
- サングラス:目や目周りの皮膚が紫外線から守られます。
- UVカット製品:UVカット機能のあるマスクや服で肌を覆うことで紫外線を効果的に防ぎます。
紫外線がとくに強い午前10時から午後2時の外出時には対策を徹底しましょう。
日焼けしてしまった場合は、以下の方法で慌てずに対処してください。
- 冷やす: 清潔なタオルで包んだ保冷剤でほてった部分を優しく冷やします。
- 保湿する: ほてりが落ち着いたら、敏感肌用の化粧水などで水分を補給します。
- クリニックに相談する: 赤みや痛みが強い、水ぶくれができた場合は自己判断せずに、 速やかに施術を受けたクリニックや皮膚科に相談しましょう。
まとめ

アートメイクを長持ちさせるための日焼け対策について、日焼け止めの選び方からケア方法まで解説しました。
紫外線はアートメイクの色素を薄くさせる原因となるため、季節を問わず毎日の対策を心がけることが大切です。
選ぶ日焼け止めは、施術後のデリケートな肌に優しい「ノンケミカル」を選びましょう。
また、日焼け止めを塗るときには、摩擦を避ける「スタンプ塗り」をして、落とすときは「低刺激のクレンジング」を使い、色素と肌への負担を最小限にすることがポイントです。
加えて、日傘や帽子なども併用して、万全の対策をしましょう。せっかく入れたアートメイクだからこそ、正しい紫外線対策を習慣にして、美しい仕上がりを一日でも長く楽しみましょう。
当クリニックは、浜松駅から徒歩5分というアクセス抜群の立地にあります。
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アートメイクは医療行為です。だからこそ、施術を行うスタッフの技術と経験は非常に重要です。当クリニックのスタッフは、長年の経験と実績を持つアートメイクの専門家です。
解剖学的な知識に基づき、お客様一人ひとりの骨格、筋肉、皮膚の状態を正確に把握した上で施術を行います。
また、お客様のご希望やお悩みを丁寧にカウンセリングし、肌質や毛質、アレルギーの有無なども考慮しながら、理想の仕上がりを実現するための最適な施術プランをご提案いたします。
施術中は痛みや不安を最小限に抑えるよう配慮し、使用する機器や色素は厚生労働省の認可を受けた安全性の高いものだけを使用しています。