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アートメイクとクレンジングの関係|色持ちを保つ秘訣

2025/09/16

鏡を見るたびに気分が上がるアートメイクの美しい仕上がり、いつまでも続いてほしいですよね。

しかし、あなたが普段何気なくおこなっているクレンジングが、アートメイクの色素を少しずつ薄くしているかもしれません。

アートメイクの色持ちは、施術後のケアと日々のクレンジング選びで大きく左右されます。

この記事では、医師が「これだけは守ってほしい」と願うアートメイクを長持ちさせるための秘訣を解説します。

施術後いつから洗顔できるのかや相性の悪いクレンジングの種類、避けるべきNG成分や正しい保湿方法まで詳しく紹介するので、ぜひご確認ください。

アートメイクの色持ちを左右するクレンジングと洗顔の5つのポイント

施術したアートメイクを鏡で見るたびにうれしい気持ちになりますよね。その美しい状態をできるだけ長く保つためには、毎日のクレンジングや洗顔がとても大切です。

アートメイク後の肌は見た目にはわかりにくいですが、ごく浅い傷がついている状態です。

肌はその傷を治しながら、色素を内部にしっかり定着させようと頑張っています。そのため、デリケートな時期に誤ったケアをすると、色素が抜けたり変色したりする原因になります。

ここでは、アートメイクの色持ちが良くなる5つの大切なポイントを医師の視点から説明します。正しい知識を知り、大切なアートメイクを守っていきましょう。

施術後1週間は水濡れNG!クレンジングはいつから可能か

施術後の約1週間は、色素を肌に定着させるための最も重要な「ダウンタイム」です。

ダウンタイムとは、施術によるダメージから肌が回復するまでの期間です。ダウンタイムのケアが仕上がりの美しさと色持ちを大きく左右するため、とくに水濡れは避けましょう。

期間ごとのケアの目安は以下になります。

  • 施術後~24時間以内施術部位を濡らさないことが最優先です。肌には目に見えない傷があり、雑菌が入ると感染のリスクが高くなります。また、インクが固まる前に濡らすと色が流れ出てしまう可能性もあります。
  • 施術後~1週間:洗顔料やクレンジング剤が施術部位に直接触れないようにしてください。メイクを落とすときは、施術部位を避けて拭き取りタイプのクレンジングを使うのがおすすめです。洗顔は、施術部位を避けて水やぬるま湯でそっと流す程度にしましょう。シャワーは当日から可能ですが、顔に直接お湯がかからないよう注意が必要です。
  • 1週間後以降:施術部位のかさぶたが自然に剥がれ、状態が落ち着いていれば洗顔を再開できます。ただし、最初は優しい成分の洗顔料を使い、ゴシゴシこすらないようにしましょう。

オイルは避けるべき?アートメイクと相性の良いクレンジングの種類

「いつも使っているオイルクレンジングは、アートメイク後も使える?」というご質問が非常に多い傾向です。

アートメイク後はオイルクレンジングの使用は避けましょう。

油性のメイクと良くなじむオイルの粒子は、同じく油性であるアートメイクの色素とも結びつきやすい性質があります。そのため、色素を浮かせて一緒に洗い流してしまい色落ちの原因になります。

アートメイクの色持ちを考えると、洗浄力がマイルドなミルクタイプやジェルタイプのクレンジングがおすすめです。

クレンジングを選ぶときは、以下の表を参考にしてみてください。

クレンジングの種類の特徴を理解し、ご自身に合うクレンジングを選んでください。

色素の定着を妨げるNG成分(エタノール・AHA)と摩擦に注意

クレンジング剤を選ぶときは、種類だけでなく配合されている成分にも注目しましょう。

とくに、肌のターンオーバー(生まれ変わり)を促す成分は、アートメイクの色素も一緒に排出してしまうため注意が必要です。

避けたい成分リストは以下になります。

  • エタノール(アルコール):清涼感はありますが、蒸発する際に肌の水分を奪い、乾燥を招きます。乾燥はかゆみの原因となり、無意識に掻いてしまうと色素が剥がれる場合があります。
  • AHA(フルーツ酸)、BHA(サリチル酸):ピーリング作用があり、古い角質を除去する効果があります。しかし、定着途中の色素まで一緒に剥がしてしまう可能性があるため避けましょう。
  • スクラブ:物理的な刺激が非常に強く、傷ついた肌の回復を妨げるため、色素の定着を著しく阻害します。

上記の成分は、施術後少なくとも1ヶ月は使用を避けてください。また、クレンジングや洗顔の際にゴシゴシと強くこする「摩擦」も色素が抜ける原因です。常に「優しくなでるように」を心がけましょう。

クレンジング後の保湿がカギ!ワセリンを使った正しいアフターケア方法

クレンジングや洗顔で肌を清潔にした後は、「保湿」がアートメイクの色持ちを良くするために欠かせません。

肌が乾燥すると、ターンオーバーが乱れて皮膚が剥がれやすくなり、定着しかけた色素が一緒に失われてしまう場合があります。

おすすめは、クリニックで処方された軟膏や刺激の少ないワセリンを使った保湿ケアです。

ワセリンは肌表面に薄い膜を作り、水分の蒸発を防ぐとともに、ほこりや雑菌などの外部刺激から肌を守るバリアの役割も果たします。

正しい保湿ケアの手順は以下になります。

  • 1.洗顔後、清潔なタオルで顔全体の水分を優しく押さえるように拭き取ります。(施術部位は絶対にこすらないでください)
  • 2.清潔な綿棒でワセリンなどを少量取ります。
  • 3.施術部位に薄い膜を作るように、そっと優しく塗ります。

保湿ケアは、施術後3日〜1週間は継続しましょう。適切なアフターケアは、アートメイクの美しさを長持ちさせるだけでなく、2回目の施術でさらに色をしっかりと定着させるための土台作りにもなります。

まとめ

今回は、アートメイクを長持ちさせるためのクレンジングのポイントについて、解説しました。

美しい仕上がりを保つ秘訣は、施術部位への「優しさ」です。

洗浄力の強いオイルクレンジングや、ピーリング作用のある成分(AHAなど)は避け、肌に負担の少ないミルクやジェルタイプの製品を選びましょう。

ゴシゴシこする摩擦は色素が抜ける原因になるため、常にそっと触れることを意識してください。

クレンジングと同じくらい重要なのが「保湿」です。クリニックで処方された軟膏やワセリンなどでしっかり保護し、乾燥や外部刺激から肌を守ることが、色を定着させるカギとなります。

ケアの方法で迷ったり不安に感じることがあれば、遠慮なく施術を受けたクリニックに相談してみてください。日々の少しの心がけで、美しいアートメイクを長く楽しみましょう。

当クリニックは、浜松駅から徒歩5分というアクセス抜群の立地にあります。

仕事帰りやショッピングのついでにも気軽に立ち寄ることができ、忙しい日々の中でも無理なく通院できます。

駅近なので、天候に左右されず快適に通院できる点もメリットです。お車でお越しの方は、近隣のコインパーキングをご利用ください。

アートメイクは医療行為です。だからこそ、施術を行うスタッフの技術と経験は非常に重要です。当クリニックのスタッフは、長年の経験と実績を持つアートメイクの専門家です。

解剖学的な知識に基づき、お客様一人ひとりの骨格、筋肉、皮膚の状態を正確に把握した上で施術を行います。

また、お客様のご希望やお悩みを丁寧にカウンセリングし、肌質や毛質、アレルギーの有無なども考慮しながら、理想の仕上がりを実現するための最適な施術プランをご提案いたします。

施術中は痛みや不安を最小限に抑えるよう配慮し、安全で確実な施術を心がけており、使用する機器や色素は厚生労働省の認可を受けた安全性の高いものだけを使用しています。

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